スポンサーリンク

ヤフオクの激安Windows10プロダクトキーは危険?実際に3つ買って検証してみた。

この記事は約9分で読めます。

コロナでテレワークが増えた中、PCの需要があがっていて自作PCなどのパーツが高騰してきている。通常はPCにセットで入っていると思うが、自作PCの場合は自分でwindowsを購入する必要があったり、HyperVやVirtualBox、VMwareなどで仮想PCを構築する場合にも新たにライセンスが必要だ。
筆者はwindows10homeのPCを2台所持しているがProにしかない機能を試したかった為、今回はこの2台をwindows10Proにアップグレードしようと検討したが、1台につき13,824円。アップグレードでこの価格であり新規購入だと2万を超える場合もある。
流石にこの価格で2台分購入するのはと思い、どうにか安くならないかと探していたらヤフオクに千円程度で売られているものを発見したので実際に買って検証してみた。

注意!!

これはライセンス違反であり様々な危険があります。また筆者はこの方法をおすすめするのではなく、最終的にリスクがあるのでやめましょうと言う記事になります。
これで納得した場合はこれ以上読まなくても大丈夫です。

読むのはめんどくさいけど結論が気になるという方は最後のまとめだけみてください。
では実際にどのようなリスクがあるのかを書いていきます。

スポンサーリンク

まず理解しておくべきこと

Windowsのライセンスには種類がある。

Windows10のライセンスには様々な種類があります。
HomeやProなども種類ですが、その中にも更に細かく種類があります。
OEM版やDSP版など、聞いたことはあるかも?と思った方もいるかもしれません。ここではその説明については割愛しますが、詳しくはhttps://freesoftlab.com/blog/windows-cheap-product-key/こちらのサイトを参照していただくとわかりやすいと思います。
筆者もとても参考になりました。

このような激安品はほとんどがライセンス違反。

まぁそもそも正規の価格が2万近くするのに千円程度で売れる訳ないですよね。どう考えても利益が出ません。中には本当に正規品を買ったのに一回も使わなかったので…。という人もいるかも知れませんが流石に千円にはしないし、例えばそう言って8千円程度とか、少し公式から買うより安くしている商品があってもそれが本当に正規品かわかりません。多少高くても詐欺する人はいます。なのでこれらの商品には手を出さないほうが良いです。
更に言うと、正規品を新品未使用なら問題ないですが、正規品を一度他のPCにインストールしたものもライセンス違反です。覚えておいてください。

↑こんな感じの怪しいやつ。実際には使えてしまいますが…。

では何故売っているの?使えないの?捕まらないの?

まずライセンス違反についてですが、違反です。違反という文字からしてやってはいけないことです。ですが…、ライセンス違反 = 法律違反(違法)ではないのです。
Windowsを作っているマイクロソフト社がやらないでね。と言っているのですが、法的には違反ではないので、直ちに逮捕される、というわけではないのです。
といってもマイクロソフト社が起訴して法的に違反と見なされれば逮捕されますので決して安全ではありません。
ですがやる人が多すぎて処理しきれていないということです。

そしてこれらは使えないの?と疑問に思うと思いますが、なんと、全てが使えない訳ではなく使えるものもあります
というのも海賊版や不正に作成されたキーなどはそもそも使えなかったり後々使えなくなったりしますが、古い廃棄するPCのプロダクトキーを再利用したものや企業などで大量にインストールする必要がある場合同じプロダクトキーで何台までOKというものがあり、それらのキーは正規品と同じように使えてしまいます。
特にWindows10は特殊で、Windows7までのプロダクトキーがあれば使えてしまうので古い破棄されるPCを業者が回収し、プロダクトキーを売るという行為がおきていて、そのような格安キーを購入してしまう人も多く、そのような違反な取引が大量にあるのです。

では実際に購入して使えるのか試してみます。

え?ここまで書いておいて?という感じですよね。でもどのくらいのものが詐欺(完全に使えないもの)なのか気になったので一か八か買ってみました。
※使えたとしてもライセンス違反であることは変わりなく気持ち的に落ち着かないのでそのうち正規品を買います…。

3人の出品者から購入してみました。
まずは一人目。

1人目はWindows10proのプロダクトキーのみの販売とのこと。実際になにか送られてくるわけではなく、取引メッセージでプロダクトキーを送信して確認できたら取引終了となる。OEMと書いてあり正規品未使用で不正作成したものではないと謳っていました。
価格は一番高かったが、正式購入するよりは遥かに安いです。怪しさ満載。
また、新規インストールでのみ使用可能で、アップグレードなどで使用するのは不可能と書いてありました。これもよくわかりませんね。正規品OEM版ならアップグレードでも問題なく使えるはずだし…。そもそも筆者はHomeからProへのアップグレードです。

まぁでも問題なく使えたという評価しかないので購入してみました。
早速送られてきたプロダクトキーを入力。

ダメじゃん!!

新規インストールではなくHomeのプロダクトキーの変更から打ち込みました。

見事に使えません。。あぁぁ。でもみんな正常に使えたと評価している。
新規インストールなら本当に使えるのか?でもデータがいっぱい入ったPCです。新規インストールなんてできません。
裏技を使います。強制的にHomeからProに変更するプロダクトキーがあります
マイクロソフト公式です。なんでこんなキーがあるのかというと正規品をきちんと購入したにもかかわらず使用できないことがあるようで、もうwindowsの不具合ということですね。それに対してマイクロソフトは対応するためにサポートに問い合わせた時にこのキーを入力してみて?と送ってくれるのです。
これは通常のプロダクトキーではなく何人でも使えるコードです。ここではこの行為を推奨するわけではないので貼りません。調べればいくらでもでてきます。
※これはProに強制的にOSを切り替えるだけでライセンス認証されるわけではありません。Proに切り替えた後にライセンス認証を求められます。
でもこの操作をすることにより新規インストールと変わらない状態になるのです。

公式のキーを打ち込んだらアップグレードが始まりました。
ちなみにこれネットワークに繋いだ状態だとライセンスキーが無効と弾かれます。何故かオフライン環境でのみ使えます。これは内緒。

起動したらライセンス認証しろと出るのでここで購入したキーを打ち込みます。
オフラインなので認証の確認ができませんとでるのでここでネットに繋ぎます。

おぉぉ!!認証されました。嬉しいですが大きな落とし穴なんですよねこれ。
ではどういうことか説明します。

認証されました!!けど大きな落とし穴が…。詐欺ですねこれ。

一見問題なく使えていますのでこれで納得すると思います。ていうかこれで問題なく使えるんですよね。でも、一時的にかもしれません。
どういうこと?
この画面では詳しくライセンスの種類を確認することができません。
見えないんですよ。普通は。。コマンドプロンプトからslmgrコマンドを使います。
詳しくは調べてみてください。これで最初にお伝えしたライセンスの種類を確認することができます。

説明にVOLUME_MAKと書いてありますね。
要するにVLライセンスなんです。OEMと書いてあったので完全に詐欺
ではVL版とはなにか?これだと何が問題なのか?
OEMやその他ライセンスは個人用ですがVLライセンスは企業などで大量のパソコンが必要な時に50台など、まとめて購入することにより安く購入できるライセンスです。
このキーで複数台にインストールできるんですよね。どっかの会社などからこのキーが流失したり、そもそも転売のためにVLライセンスをまとめて買ったり。
なのでそのどこかの余りなわけです。現時点で認証できたので台数制限は超えてなく使えてることになりますが、個人ライセンスとは違い、定期的にサーバーに接続してこのキーが有効か確認されます
例えば会社がライセンスを必要としなくなって契約を解除したら使えなくなります。そうでなくてもこのように不正に流失させてるとマイクロソフトが確認したら速攻でそのライセンスは取り消しになるわけですね。
もちろんそうなった場合いきなりPCにメッセージが出て使えなくなります。

ということで、、1人目でもうどのようなリスクがあるかわかったと思います。
けどまた2人目は種類が違うのでこちらも試してみます。

続いて2人目

こちらは先ほどと違い、Windows7Proのライセンスキーを販売してるとのこと。
Windows10はWindows7のキーでも使えるのでこれも本当なら使えるわけです。
正規品かどうか、またライセンスの種類も書いていません。
説明は古い破棄されるPCから取ったプロダクトキーとだけ。だけどライセンス認証できますと書いてあります。怪しいインストールDVD付で発送してくれます。
ただ画像のキーはPro OAと書いてあります。OAはOEMの略なのでこれが本当ならこの商品はOEMになります。
プロダクトキーを送ってくれるなら本物?と思うかもしれませんが別にプリンターでコピーすればいくらでも作れますよね。。?

…。ってことでよし購入。実際に届いたので先ほどと同じように打ち込みました。

OEM!!これは本物だったのか!?

先ほどと同じように無事に認証できたので確認してみたらOEMと書いてありました!
これなら安心して良いのか?そんなことありません
この場合でも使えなくなるリスクはあります。例えばキージェネレーターなどという不正ツールにより作成されたものだったり。(仕組みはわかりませんが総当たり攻撃とか?その他のなんらかで正規のキーを不正に入手できてしまうツールです。)
これにより不正に入手したキーだとしたら、そのうちWindowsupdateなどで不正がばれたときに使用できなくなってしまいます。
仮に本当に古いPCから剥がしたものだとしても、出品者やその前にどのようにこのキーが流れてきたものかわかりません。出品者だってこのキーをメモしていれば知っているわけです。その為、ほかのPCで使用されたり転売されたキーだと誰かがマイクロソフトに報告されたらその時点で使えなくなることがあるということですね。

3人目

これも同じようにWindows7ProOAのキーでした。出品者が違いディスクも付きませんがかなり安かったです。
2人目と同じように認証できましたが同じリスクがありますね。

まとめ

ということで危険性がよくわかったと思います。
使えても突然使えなくなる可能性があるということです。

ですが一時的になら使えてしまうのも事実。なので仮想PCなどで検証用に使うものなら良いのかな…?とも思いますね。
メイン機に正規品をインストールしていても仮想環境の中にもライセンスが必要です。
でもこれマイクロソフトも認証しなくても良いのを黙認しているような気がして。

実はWindows10ってそもそもライセンス認証すらしなくても使えてしまうのです
一応デスクトップにライセンス認証してくださいと透かしがでたり少しできない設定もありますが、ライセンス認証しなくてもwindowsupdateもできるし、普段使いなら普通に使えてしまうのですw
なのでこんなもの買うならライセンス認証しなくていいよっていうマイクロソフトの黙認な気がします…。

そっちのほうがリスクが少ないです。認証しないで使うのもライセンス違反ですが、マイクロソフトが使えるようにしているのだから。


ってことで以上となります。最後まで見ていただきありがとうございました。

コメント

  1. なかも より:

    このページのメニューの「まとめ」をクリックしてもまとめの項目に移動しない。

  2. ikoiko より:

    osのライセンス違反でイギリスでMSが敗訴してからやたら出回るようになったきがする。

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました