ここ最近で一気に話題になったChia farmingですが、実際に試してみたのでどのくらいの収益が発生しそうか、また効率的にPlot(畑)を作成するにはどうしたら良いかを書いていきます。
前回の記事はこちら → HDDマイニングを試してみる【chia mining】HDDの枯渇の原因にも。【farming】
どのくらい儲かるの!!
まず始める前に真っ先に気になるのがこれでしょう。結論から言うと、今から手を出しても全く儲かる気配がありません。
追記:取引所がオープンしたので再計算してみました。気になる人はこちらから → 取引が始まったのでChia farmingでの収益率を再計算した
追記ここまで
前回の記事でPlot(畑)を作るのに時間がかかるということがわかったと思います。
一つ101.4GiBのPlotを作るのにHDDで12~20時間、SSDで6~10時間ぐらいです。
Plotを作れば作るほど収益が発生する確率が高くなるのですが、仮に8TBのHDDが一台あったとしてもそれを埋めるのに(一つに10時間かけたとして)約33日かかります。
じゃあ地道に埋めていけば儲かるのかな?と思っても「Chia network」という全体の容量があり、その中から自分の容量が何%を占めているかで収益率が変わります。
、、、で、そのChia network。毎日とんでもない勢いで容量が増えています。
チアエクスプローラーから容量を確認できるのですが、4月30日朝の時点でPiBを越えて1.18EiBになっていました。
3日前の27日がこちら↓
そして25日が777PiB、21日では496PiBしかありませんでした。
この容量の増加がどれくらい収益に影響するかというと、3日前の収益予想では8TBのHDDを全てPlotで埋めた場合、24日に一回の確率で勝ち、月に5,595円の収益が見込まれていました。
そして今日、30日の朝。およそ一か月に一回の確立で勝ち、収益は月に3,962円に。
たった3日で1,633円もマイナスになりました。
では私が8TBを埋めるのにおよそ1か月かかって、さらにそこから収益が発生するのを待つとしたら?
多分半年待っても1,000円にもならないと思います…。
とはいえ、まだ取引所がないので実際の価値すらわかっていなくて、これより価値が上がる可能性もあるし、下がる可能性もあります。
でもそれには価値が確定する前にコインを稼ぐ必要があるので、やっぱり今から頑張っても無理そうです。GPUマイニングと違いすぐにコインが入ってこないので、勝つまでコイン0です。
私もPlotを作るのに試行錯誤して色々試したらエラーになったりしてしまい、まだ10個しか作成できていません。早いところ諦めた方が良いのか悩んでいます。
効率良くPlotを作成するには?
それでももう始めてしまった!あるいは気になるから始めたいんだ!!という人には、効率的なPlotの作成方法を教えたいと思います。
Plot時の効率的な設定
HDDで作成する場合はRAMを贅沢に使った方が速いです。
1個づつ作成する場合は余っているリソースをたっぷり当てれば良いですが、並列で作成する場合は、メモリ不足やスレッド数をPCのスレッド数以上に割り当てるとエラーで止まってしまいます。
この場合、メモリは多い方が良いのですがマシンのメモリを考えながら最低4GB程度、HDDの場合CPUよりHDDの速度がボトルネックになるので、スレッド数は2程度で大丈夫です。バケツ(buckets)数は少ないとRAM使用量が増えるかわりにディスクへのランダムアクセスが減るので、HDDなら100ぐらいに設定するのが良いかと思います。
SSDで作成する場合は、あまり並列にするとスペックが足らなくなるので超高スぺマシンでない限り1個ずつでよいと思います。
1個ずつならRAMもスレッド数もたっぷり割り当てましょう。
並列にする場合は、HDDよりもスレッド数を多く割り当てないとSSDよりCPUがボトルネックになります。
SSDを使うと効率は良い!けど寿命を考えるとHDD並列がベスト
Plotの作成には一時保存先に大量のランダムアクセスが発生します。
ランダムアクセスに強いSSDなら一番高速ですが、毎回1.5TB以上の読み書きが発生するのでTBWが300TBのSSDなら約166個のPlotを作成したら寿命が尽きます。
でも最近のSSDは性能が良くてTBWの倍は使えたって情報もありますよね。
NVMe SSDならHDD並列で10個分相当の性能が出せそうなので、とにかく速く作成したいんじゃ!という人はPlot作成用に1枚、あるいは2枚?SSDを捧げても良いのかもしれません…。(おすすめはしません。)
ちなみに、公式によるとこのくらい差がでるそうです。
でも実測だと他の部分がネックになりSATAもNVMeもSSDなら大差ない結果が出てるので、NVMeが接続できなかったり、SATASSDの方が安いならSATAで十分そうです。
あとSATAをUSB変換に繋ぐとUSBがネックになり速度を発揮できないので注意です!
安くて良さそうなSATA SSDはこの辺りですね。大体7千円前後です。(1個USB接続のが混じってます)
500GBを厳選しました。240GBだと足りないので注意!1TBは必要ありませんがTBWが増えるので寿命は延びるのかもしれません。でも私は評価が悪くない限り一番安いのを買います。
こちらはNVMeのSSDです。値段が変わらないので接続できるならNVMeをおススメします。あと、M.2接続にはSATA規格の物もあるのでSSDがNVMe規格か、お使いのPCがNVMe規格に対応しているかを確認してから購入してください。
HDDの場合
SSDは勿体ないので私はHDDで良いと思っています。
公式にもHDD並列をおすすめしています。一時保存先をHDDにする場合はCMRのHDDを使用してください。記録方式の違いなのですがSMRはランダムアクセスに向いていなくてとてつもなく時間がかかってしまいます。
HDDが何台も必要ですが、一時保存先に使うHDDは、500GBのヤフオクに出てるHDD5個セット!とかいうやつでよいと思います。2.5インチのほうが少し遅いですが、大量に投げ売りされています。
ヤフオクも結構購入者が増えてますが、500GB5個5千円とかで購入できます。中古なので状態のよさそうなものを購入しましょう。
そしてこのHDDケース。2.5or3.5インチを4台差せて最安値です。
これができれば、1個作成するのに20時間ぐらいかかりますが4個同時に作成できます。
あとは最終保存先のHDDですが、8TBが単価的に一番得なので8TBを購入します。
最終保存先はあまりアクセスしないので一般家庭用のHDDで十分です。また、こっちは値段の安いSMRでも良いでしょう。
単体ならHDDとケースを買うよりケース付きのほうが安く買えそうです。でも値上がりしてきた…。
この先HDDを増設する予定なら、思い切って複数台入るHDDケースを買った方が、後々楽になります。HDDケース単体ずつ増設すると、電源とUSBポートに困ってくるので…。
あと、USBハブも必要になると思います。
3.5HDDしか接続しないならバスパワータイプでも大丈夫な場合が多いですが、後々パワー不足にならないためには電源付きが良いです。それとハブは当たり外れが大きいので、評価を見ながら、値段の安すぎる中華製のものは避けた方が安心です。
追記:このあたりのリンクから売れ筋をまとめてみました。RAMディスクを作成する猛者もいるようです。気になる人はこちらから→PlotをRAMで作成する猛者がいた。HPOOLの収益報告
追記ここまで
必要なPCスペック
さて、最低限必要なものはこのくらいでしょうか。そして、並列に、かつ高速にPlotを作成するにはそこそこPCスペックも必要なようです。
最低限メモリは16GB必要だと思いますが、32GBでも並列だと結構きついです。
CPUも並列処理ならスレッド数の多い物が良さそうですね。私はi7-9750Hですが、12スレッドフルに使ってます。
最後に
うーん。。やっぱり今から頑張ってもこれだけじゃ無理がある。
ラックPCに大量にHDDマウントして。。。。。やっぱり諦めようかな。
またぼちぼち更新します。
追記
この内容をYouTubeにも投稿しました。
次の投稿はこちら → 取引が始まったのでChia farmingでの収益率を再計算した
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